​ONDO  FM

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駅前商店街,本町商店街, 旧花のまち商店街

街頭スピーカー、CD,2021年 

 

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八木町の商店街の情報ラジオとして使用されていた街頭スピーカーから、作者が上吉の音頭取り・谷口武志さんに丹波音頭が口伝を受けているその稽古内容がFMラジオ調の音になって流れてくる。

昔から行われてきた口承の形をとって発信者からの音を受信し模倣しようと作者は試みるが

私の身体は丹波音頭の背景を持たないので、音をアウトプットしようとも、掴みようのない音のエラーが起きる。

音頭FMからは、老朽化した街頭スピーカーの音質と口伝の危うげな音の不一致さが街に流れる。

 

Altanative kyotoを鑑賞しに訪れた 他県の人やこの街に住む人がこの音を同時に聴いたときに、それぞれに違う体感が起こる事を目標にした。ただの音波のノイズに感じる人もいれば、どこか懐かしいメロディーに感じる人もいるだろう。

 

丹波音頭は個人の記憶の照合わせの中で継承されていく故に、対話を通して揺らめく受信発信の愛しさがあると私は感じた。

去年から使用されなくなった街頭スピーカーから、音頭は耳の奥で途切れそうになりつつも、街にあった何かの文化の境界線を溶かせ、それは微かに街に鳴り響く。