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はじまりの第一章
  
2021,インタビュー映像

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今作品は南丹に約300年前から口伝で継承されてきた「丹波音頭」を取材し、南丹の人々の中に宿っている音の在処を訪ね歩く製作でした。

 

現在では希少になってしまった各地域の音頭取りの方の元を訪れて音頭の口伝を受け、上吉、宍人、弓削そして和知へ。

人から人へ口伝えによって引き継がれてきた丹波音頭はメロディや音階が存在しない。

 

また300年前のオリジナルの保存・記録された資料は無い為、詳細に継承されているかは定かではなく、文化は人の間の中で有機的に嫋やかに変化し消滅しは復活を繰り返しながら生き、そして個人の記憶の交換により音は強度を増して繋がり真実になりました。

 

私は各地域で活動する音頭取りのインタビューから、当時、浄瑠璃をより大衆向けな娯楽として丹波音頭を生み出し、世に普及させたといわれる願人坊主という道化の存在に着目し、実際に自らが蓑を羽織って口伝をうけに地域をフィールドワークしました。

文化の道化はどのように人々の間に共鳴を起こしていったのだろうか。

 

はじまりの第一章としてこの物語を今後も継続して展開させる機会となりました。

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インタビュー協力:

 

京北丹波音頭・踊り保存会の皆さん、久保義嗣さん

 

宍人丹波音頭保存会の皆さん

 

神吉音頭保存会の谷口武志さん

 

五ケ庄丹波音頭・踊り愛好会の皆さん

 

和知文七踊り保存会の皆さん

 

蓑提供:Sébastien Renauld , Mélanie Heresbach

 

機材協力:アーティスツ・ギルド

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