top of page
Pillow Talk
2022 ビーズ枕、刺繍糸、ipod,ラジカセ




京都府の南丹市に300年前から継承される丹波音頭は音頭を取る前に歌い手と踊り手の波長を合わせる為に“枕詞“をうたう文化がある。
これは音頭を取る前の慣らし運転のようなもので、そのうたは即興で作られたものが多いので記録として保存されていないものが数多くある。
また深夜になるとこの枕詞も色香の強いものになったそうだ。
本作では実際の枕の中に、枕詞を掛け合う男性と女性の音声が収録された再生機器が差し込まれている。
鑑賞者には枕で寝てもらい、ほのかに流れてくる音声を聞くことで、時たま現れる霧とともに夢と記憶がうつつと混じり合う趣向である。
bottom of page